韓国旅行で手にするウォン紙幣。そこに描かれているのが、韓国史を代表する偉人たちであることにお気づきでしょうか。
しかし、「このお札に描かれている人物は誰?」「どんな功績を残した人なの?」と聞かれると、意外と答えられないかもしれません。
実は、一枚一枚のウォン紙幣には、韓国という国の文化と歴史、そして国民が尊敬する人物の物語が凝縮されています。
この記事では、そんな韓国ウォン紙幣のデザインの秘密を、肖像画の人物の功績と共に、分かりやすく徹底解説します。
【一覧】ウォン紙幣の肖像画と裏面のデザイン
まずは、現在主に流通している4種類の紙幣の「顔」を見ていきましょう。
| 額面 | 表:肖像画の人物 | 裏:デザイン |
| 1,000ウォン札 | 李滉(イ・ファン) | 鄭敾(チョン・ソン)の絵画「渓上静居図」 |
| 5,000ウォン札 | 李珥(イ・イ) | 申師任堂(シン・サイムダン)の絵画「草虫図」 |
| 10,000ウォン札 | 世宗大王(セジョンデワン) | 渾天儀(ホンチョニ) |
| 50,000ウォン札 | 申師任堂(シン・サイムダン) | 魚夢龍(オ・モンニョン)の「月梅図」 |
一人ずつ解説!彼らは何をした人物なのか?
10,000ウォン札:世宗大王(セジョンデワン)
韓国史上で最も偉大な王として尊敬される、朝鮮王朝第4代王。彼の最大の功績は、なんと言ってもハングル(韓国の文字)の創製です。それまで庶民には難しかった漢字に代わる、独自の文字を作り上げたことで、韓国の文化と識字率の向上に大きく貢献しました。裏面に描かれているのは、彼が発明を奨励した天体観測儀「渾天儀(ホンチョニ)」です。
50,000ウォン札:申師任堂(シン・サイムダン)
韓国の紙幣で唯一の女性肖像画。彼女は、朝鮮王朝中期の優れた芸術家(詩人・画家)であり、「良妻賢母」の象徴としても知られています。そして、次に紹介する5,000ウォン札の人物、李珥(イ・イ)の母親でもあります。親子で紙幣の肖像画に選ばれているのは、世界的に見ても非常に珍しいケースです。
5,000ウォン札:李珥(イ・イ)
申師任堂の息子であり、朝鮮王朝時代を代表する天才儒学者。わずか13歳で科挙(官僚登用試験)に合格し、その後も政治家として数々の改革を提言しました。母親譲りの才能を発揮し、韓国の学問と思想に大きな影響を与えた人物です。裏面に描かれている「草虫図」は、母親である申師任堂の作品です。
1,000ウォン札:李滉(イ・ファン)
5,000ウォン札の李珥と並び称される、朝鮮王朝時代最高の儒学者。多くの弟子を育て、韓国の儒学(特に朱子学)を大成させた人物として知られています。その思想は、後の日本の儒学者にも大きな影響を与えました。
まとめ:一枚の紙幣に込められた、韓国の「知」と「徳」
韓国ウォン紙幣のデザイン、いかがでしたでしょうか?
そこに描かれているのは、武力で国を統一した英雄ではなく、学問や文化を重んじ、民衆のために尽くした王や学者、芸術家たちです。
この人選からは、韓国という国がどのような価値観を大切にし、どのような人物を尊敬しているのかという、国のアイデンティティが見えてきます。
有事の際、現金は王様
そして、この一枚一枚の紙幣に刻まれた国の歴史と文化は、電子マネーのデータにはない「重み」を持っています。有事の際は現金は王様です。システム障害や災害で電子決済が使えなくなった時、その国の歴史と信用を背負った「現金」こそが、あなたを助ける最後のライフラインになるのです。
本物の歴史が宿る一枚を、あなたの手元に
私たち現金屋は、日々何万枚もの韓国ウォン紙幣を取り扱っています。
その一枚一枚に、この記事でご紹介したような、韓国の誇るべき歴史と物語が宿っていることを、私たちは決して忘れません。
専門の鑑定機と長年の経験で、その価値と信頼性を一枚一枚丁寧に見極めた「本物」の韓国ウォンを、お客様にお届けすること。それが、両替のプロである私たちの使命です。

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